金融庁の『老後に2,000万円足りなくなる。』という発表から、年金に興味を持ち始めた方、いらっしゃるのではないでしょうか。
今の20代30代40代の方は、「年金なんて払っていても、私がもらう時にはもらえなくなるんでしょ。」なんて考えていらっしゃるかもしれません。
ですが年金は、数十年後も減額されることはあるかもしれませんが、全く受け取れない、ということはないでしょう。なので国民年金は、必ず払うようにするといいですね。
そんな国民年金を払う年齢となる20歳。その手続き方法をまとめていきます。
年金は何歳から支払う?20歳の誕生日前の手続き方法は?
国民年金は、日本に暮らす20歳から60歳までの方が加入することになっています。国民年金の加入手続きは、20歳の誕生日前に住んでいる自治体の区役所や市役所、役場などで行うことになります。
20歳の誕生日の前月か誕生日の月初め頃に、下記のような『国民年金被保険者関係届出書』が郵送されてきます。
『国民年金被保険者関係届出書』に必要事項を記入したら、お住まいの自治体の役所や役場、年金事務所に提出します。
窓口での手続きが終わると、『年金手帳』が届きます。年金に関する情報をまとめていく手帳ですので、60歳を過ぎて受給が始まる数十年後まで大切に保管する必要があります。
年金保険料は、20歳となった誕生日の月から国民年金の支払いが始まります。支払いの際は、『年金保険料納付書』で振り込みましょう。
令和元年度の国民年金保険料は、16,410円となっています。支払いの際には、割引制度を利用することでお得に支払うことが出来ます。
2年分をまとめて前もって支払うことで、一か月500円ほどの割引となります。また1年分をまとめて前もって払うと、一か月300円ほどの割引となります。
半年分を前もってまとめて払うと、一か月で180円の割引となります。また口座振替の場合、納付期限よりも一か月早く振り替えをするだけでも、50円の割引があります。
振り込み方法は、コンビニエンスストアや電子納付、口座振替やクレジットカードでの納付も出来ます。もちろん銀行などの金融機関でも可能です。
20歳~【 手続き方法】
郵送されてきた『国民年金被保険者関係届出書』を記入し、お住まいの自治体の役所や役場・年金事務所へ提出
【振り替え方法による割引き】
2年分(379,640円)をまとめて前納すると、15,760円の割引き ⇒ 振替日:5月7日
1年分(192,790円)をまとめて前納すると、4,130円の割引き ⇒ 振替日:5月7日
半年分(97,340円)をまとめて前納すると、1,120円の割引き ⇒ 振替日:5月7日/10月31日
当月末振り替え、50円の割引
【支払い方法】
郵送されてくる『年金保険料納付所』にて納付【振込方法】
コンビニエンスストア・電子納付・口座振替・クレジットカード・銀行など金融機関
年金受給はいつから?支払いはいつまで?
国民年金の支払いが始まると、気になるのが「いつからもらえるの?」「受給は何歳から始まるの?」ということではないでしょうか。
20歳から払い始めて、支払いは60歳になる前まで59歳11カ月までとなります。40年間、480カ月納めることで老齢年金を満額受給することが出来ます。
受給が始まるのは、原則、65歳から。65歳以前に受け取ることも出来ますが、若干受取金額が少なくなります。
また逆に、受給年齢を70歳などと遅くすることも可能です。この場合は、受給金額が若干多くなります。
65歳で受給するときの手続きは、65歳になる3カ月前に『年金請求書(事前送付用)』という書面が届きます。支給開始年齢(満60歳)になったら、お住まいの地域の年金事務所などで手続きをします。
【年金受給】
原則、65歳から
扶養者の社会保険料の控除手続きをするには?必要書類は?
扶養者の国民年金保険料は、社会保険料の控除対象となります。
子供さんが20歳となり、国民年金の支払いをするようになったとしても、大学生や専門学校に通っていて、収入がほとんどなく保護者などの扶養家族になっている場合もあるでしょう。
そんな時には、扶養者は、扶養家族の年金料を社会保険料から控除することが出来ます。
例えば、20歳になったばかりの大学生の息子さんの国民年金を会社員のお父さんが支払った場合。お父さんは会社に申請することで、お父さんの社会保険料から扶養家族である息子さんの社会保険料を控除してもらうことが出来るのです。
申告の際には、『社会保険料(国民年金保険料)控除証明書』や『領収証書』を申告書に添付する必要がありますので、無くさないように保管しておきましょう。
『社会保険料(国民年金保険料)控除証明書』や『領収証書』はこのような書類です。
まとめ
『年金は何歳から払う?加入方法や受給はいつから?控除手続きについても解説』としてまとめてきました。20歳になると払うことになる国民年金。
60歳までの払込期間中の480カ月、払い込むことで満額の老齢年金を受け取ることが出来ます。女性の場合は、結婚して旦那さんの扶養家族になったり、会社を変わったりと、年金の手続きを行う場面が多いのではないでしょうか。
忘れずに手続きをして、受け取り時にはしっかりと受け取りたいものです。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。