男系天皇と女系天皇の違いとは?男子・女子が継承することのメリットとデメリットとは?

男系 天皇 と 女系 天皇 の 違い

令和と年号が新しくなり、早くも最初の年末を迎えようとしています。時代が変わり、新しい時代が始まったようなワクワク感がある中、天皇の皇位継承についても話題になっています。

「男系に限らず、女系の天皇がいたっていいんじゃない?」そんな声も聞こえてきますが、そもそも、男系とか女系とか、女性天皇とか男性天皇とかって、どういうことなのでしょうか。

むずかしい言葉は出来るだけ使わずに、分かりやすく解説します。

 

 

男系天皇と女系天皇の違いを分かりやすく解説

男系天皇とは?

そもそも男系天皇とは、父親の血筋をたどっていくと天皇家とつながることを言います。これまでの天皇は、一時的に女性が天皇になられたことがあったとしても、その後、成人されたりした男系の男子が天皇を継承されてきました。

女系天皇とは?

女系天皇とは、女性が天皇になること、と間違われがちですが、そうではありません。女系というのは、お母さんが天皇の血筋を継承しているということ。天皇になられる方のお母さんが天皇であった場合、女系天皇と言います。

 

男系天皇と女系天皇の違い

男系天皇と女系天皇の違いは、お父さんが天皇であったのか、お母さんが天皇であったのか、の違いというと分かりやすいかもしれません。

現在の天皇陛下の娘である愛子さまがもし、天皇になられたとしても、女系天皇ではありません。愛子さま自身は、お父さんが天皇陛下であるので男系となります。

愛子さまが天皇となった場合には、『男系の女性天皇』となるのです。

仮に愛子さまが天皇となられて、一般の男性とご結婚されたとします。そして、その間に誕生された赤ちゃんが天皇に即位された場合、お母さんの血筋が天皇家と繋がっているので、『女系』となり、『女系の天皇』となります。

男系 男子 と は

 

男子・女子が継承することのメリットとデメリットとは?

男子が天皇を継承することのメリット

男系の男子が天皇を継承することのメリットは、これまで脈々と続いてきた日本の天皇家の血筋を絶やすことなく続けていけるというところ。

秋篠宮家の悠仁さまがお生まれになったことで、男系男子で天皇を継承していけると喜んだ方もたくさんいらっしゃることでしょう。

 

男子が天皇を継承することのデメリット

男系の男子が天皇を継承することのデメリットは、特に思いつきませんが、あえて言うのなら、男系男子に皇位継承を限っているところが、女性差別に当たるのではないか、という見方もあるようです。

2016年の国連女子差別撤廃委員会では、このような動きもありました。

国連女子差別撤廃委員会が日本に関してまとめた最終見解案に皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性への差別だとして、皇室典範の改正を求める勧告を盛り込んでいたことが8日、分かった。

日本側は駐ジュネーブ代表部を通じて強く抗議し、削除を要請。

7日に発表された最終見解からは皇室典範に関する記述は消えていた。

出典:2016年3月9日付 サンケイニュース

 

 

女子が天皇を継承することのメリット

女子が天皇を継承し、女系の天皇が誕生するメリットとしては、2019年現在の世間の考え方と近いものとなり、世論の支持は得やすいということがあるのではないでしょうか。

少子化が言われるようになってかなり経ちます。そんな中で、男の子だろうと女の子だろうと、家を継ぐのはどちらでもいいんじゃないの?というのは、よく分かる意見かもしれません。

女子が天皇を継承することは、これまでの日本の歴史の中でも行われてきました。ですが、女性天皇となったのは、皇太子が天皇になるまでの一時的なもの。しばらくののち、男系の男子へと継承されてきています。

 

女子が天皇を継承することのデメリット

女子が天皇となり、皇位を継承することのデメリットは、一般からの男性が皇族になることがあるのではないでしょうか。日本の皇室では、皇族となる男性は、皇族に生まれた方のみとなっています。

女性が皇族となることは、雅子さまや美智子さまのように皇族の男性とご結婚されることで実現してきました。

分かりやすいところで言うと、秋篠宮家の長女、眞子様が女性宮家を創設されることになった場合、一般の男性が皇族となります。

かなりの国民のシビアな視線にさらされるのは間違いなさそうです。

 

まとめ

『男系天皇と女系天皇の違いとは?男子・女子が継承することのメリットとデメリットとは?』としてまとめてきました。

難しいことは苦手な一般人、普通の人として、3人の女の子の母としては、「男の子じゃないとだめ!」と言われるのは、かなり傷つきます。

男系が血筋を引く遺伝子やY染色体の話もあるのでしょうが、『男の子を生まなければならない』という精神的なプレッシャーを皇太子妃が感じることになるのは、避けられないものかとも感じます。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。