数年前のことですが、女優の天海祐希さんが心筋梗塞となられてしまいました。当時の天海祐希さんの年齢は、40代半ば。
心筋梗塞、というと高齢や肥満気味の男性の病気、と思いがちです。ですが、天海祐希さんのように40代。それも肥満どころか痩せ気味のスリムな女性にも起こる病気だというのです。
最近の40代は、スリムで30代や20代と言っても通用するような美魔女のような方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなスリムで健康そうな40代女性でも気を付けておきたい心筋梗塞という病気について見ていきましょう。
目次
心筋梗塞とは?
そもそも心筋梗塞とは、どんな病気なのでしょうか。
概要
心筋梗塞とは、心臓への血流が不足した結果、心臓の細胞が壊死えしをおこした状態を指します。生活習慣病の一種であり、動脈硬化を基盤として発症する病気です。心筋梗塞を含む心疾患は、がん、脳卒中と並び日本における三大死因の一つです。
心筋梗塞は突然の胸痛から始まることが多いですが、糖尿病治療歴のある方だと痛みの自覚症状が乏しいこともあるため注意が必要です。
治療介入は早期であればあるほど、心臓へのダメージ軽減が期待できます。動脈硬化性病変の進行を予防・軽減するためには、生活習慣の改善も求められます。心筋梗塞を理解して適切な予防・治療へとつなげることは、健康寿命を伸ばす観点からも重要です。
症状
心筋梗塞の特徴的な症状は、激しい胸の痛みです。これは胸が痛いというよりも、「胸を締め付けられる」、「圧迫感がある」と感じる方が多いとされています。また、痛みは、左胸からあご、左肩から腕にかけて広がることも特徴的です。そのため心臓からくる痛みとは思わず、胃が痛い、虫歯ができたなどと勘違いされることも、しばしばあります。
脂汗がでるほど激しい痛みが生じる心筋梗塞ですが、痛みがさほど強くない場合もあります。たとえば糖尿病がある方は神経障害などにより痛みを感じにくいことがあり、心筋梗塞の発見が遅れる原因の一つとなりうるため注意が必要です。
原因
心臓は心筋という筋肉からできており、心臓の周りを取り囲むように冠動脈と呼ばれる血管が走っています。この冠動脈がコレステロールなどのプラーク(動脈硬化の病巣)によって狭くなったところに、何らかの原因でプラークが破れ血栓(血液中にできる血の塊)ができると、血栓で血管を詰まらせてしまう(閉塞する)ことで心臓に血液が流れにくくなります。その結果、心筋虚血という状態を起こしてしまいます。心筋梗塞とは、これにより心臓の細胞が部分的に壊死を起こすことです。
心筋梗塞は高血圧や糖尿病、高脂血症などと同様、食生活や運動習慣、喫煙や肥満などによる生活習慣病の一環として発症する病気です。これらの影響は全身の血管へと多大なる影響を与えるため、冠動脈も含め心筋梗塞が生じやすい血管形態が形作られてしまいます。
出典:Medical Note
心筋梗塞の症状としては、胸やあご、左肩から腕にかけて痛みが広がるそうです。あごの痛みというと、「虫歯にでもなったかな。」と思ってしまったり、肩の痛みと言えば、「肩こりしているかな。」という勘違いを起こしがちです。
わが家の祖父も心筋梗塞で倒れたことがあります。その時の祖父は、近所まで出かけていて、家から5分ほどのお店で激しい痛みに襲われたそうです。
激しい痛みを我慢し、脂汗をかきながらなんとか自宅までたどり着き、救急車で運ばれました。その後、長時間にわたるバイパス手術をし一命をとりとめました。
天海祐希さんのように痛みが軽い場合も
心筋梗塞には、脂汗が出るほどの強い痛みが出る場合もあれば、天海祐希さんのように、自力でマネージャーの車に乗り込み病院まで行ったというケースまであるようです。
天海祐希さんの場合には、激しい体のだるさを感じ、マネージャーと一緒に病院まで行ったそうです。そんな風に、痛みを感じるというよりは、体のだるさを感じるということもあるようです。
また糖尿病などの持病がある場合には、痛みを感じにくい場合もあり注意が必要です。
40代スリムな女性が気を付けるべきこととは?
天海祐希さんが心筋梗塞になったのは、40代半ば。スレンダーで健康的な天海祐希さんなので、まさか心筋梗塞だなんて思わなかったのではないでしょうか。
ですが心筋梗塞にかかる原因は、肥満ばかりではないそうなのです。40歳前後であっても、体は少しずつ年齢を重ねてきているので、40歳前後から気を付けた方が良いそうです。
痩せていてスリムな女性でも、40代に入ると女性ホルモンの変化から血管がけいれんを起こして、血液が流れなくなることもあるそう。
そもそも女性ホルモンというのは、血管を拡張する働きがあるとか。そんな女性ホルモンが、少しずつ減っていくことで、そんな血管拡張のはたらきが弱くなってしまうようです。
それに、睡眠不足や不規則な時間に食事をしたり、睡眠をとったり、車などでの移動をしたり。休みのない忙しいスケジュールというのも、体にストレスを与えてしまい、体も心も緊張した状態が続いてしまうと言います。
そんな緊張した状態というのは、交感神経が働き、脈拍を上昇させ、高血圧の原因になるそう。それゆえ、動脈硬化をおこしてしまうそうなのです。
またスリムであると、コレステロールが少なすぎて血管の壁の脂質が薄くなり、ダメージを受けてしまうこともあるそう。
血管内皮が損傷し血栓が出来て、血管内側の膜がはがれたり、血管自体がけいれんを起こしてしまうと心臓の血流が止まってしまうこともあると言います。
コレステロール値が低いからと安心ばかりもしていられなさそうです。
心筋梗塞を予防する生活とは?検査する方法とは?
心筋梗塞を予防するには、コレステロールや脂質、塩分や糖質のとりすぎに注意し、魚介類やお野菜を積極的にとると言いそう。ですがスリムな女性は、普段からお野菜や魚介類をとる生活をされているかもしれません。
食生活に気を付けることも大切ですが、ストレスのかからない生活や睡眠をしっかりとることなども意識することも必要かもしれません。
心筋梗塞の検査は、冠動脈CT(64マルチスライスCT)で日帰りで出来る施設や病院もあるようです。動脈硬化は、5~10年ほどかけて出来るので、10年に1度くらいのペースで検査するといいということです。
がん検診の他に40代に入ったら、冠動脈CTの検査も定期的に行いたいものです。
まとめ
『天海祐希の心筋梗塞に学ぶ!スリムな40代女性でも注意が必要な理由とは?』としてまとめてきました。天海祐希さんのようなスリムな女性が心筋梗塞なんて、と報道が出た時には驚きました。
ですが血管も女性ホルモンの影響を受けるとなると、年齢が上がるにつれ、スリムなのか女性なのか、というところに関係なく気を付けていきたいですね。
樹木希林さんががんの治療を行った病院については、樹木希林のガン治療と状況は?鹿児島(UMSオンコロジークリニック)の方法とは?の記事で書いています。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。