早期退職を50歳までにしたら…その後の生活の貯金はいくら必要か状況別に解説

早期退職 50歳

仕事状況や会社の都合により、早期退職を考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近の大手企業では40代の社員を対象に、早期退職を募ることもあるようです。また60歳を目前にして、50代での早期退職を会社から打診されるなんてこともあるでしょう。

ここでは50歳をモデルケースとして、50歳の様々な状況の男性が早期退職した場合に、その後の生活に困らないためには、どのくらいの貯金があれば安心なのか、シュミレーションしてみます。

 

 

ローンなしの持ち家に住む50歳男性が早期退職すると貯金はいくら必要?

まずは、独身の50歳の男性、ローン無しの持ち家のある場合を見ていきます。

90歳までの寿命を全うしたとすると、早期退職後の生活は40年続くことになります。食費、光熱費、衣服費、固定資産税、自動車税など、年間200万円ほどで生活していくとすると、8,000万円ほどの貯金があれば、計算上は生活できることになります。

この他にも、65歳以上になれば老齢年金も入ってくることでしょう。年間200万円での生活となると、1か月16万円程での生活です。

持ち家となると、家のメンテナンスにも費用が掛かることになりますので、1か月に10万円程での生活となるのではないでしょうか。

 

妻と2人暮らしのローン有りの持ち家に住む50歳男性が早期退職するには貯金はいくら?

次に、既婚の50歳男性で、持ち家あり、ローン有り、子供なしの夫婦2人の生活について見ていきましょう。

夫婦ともに早期退職後の生活は40年とすると、夫婦2人での生活が年間250万円かかるとすると、1億円ほど貯金があれば、老齢年金なども含めて暮らしていけるのではないでしょうか。

早期退職 50歳

 

独立した子供1人がいて妻とローンなしの持ち家で暮らす50歳男性

家族がある50歳男性が早期退職した時の例を見ていきましょう。家族は、50歳男性・妻と独立している子供1人、持ち家でローンは済みとします。

子供の学費が終了し独立し、持ち家のローンも払い済みだとすると、かなり負担が少なるかもしれません。

夫婦2人と独立した子供さんに赤ちゃんが生まれたりしたら、お孫さんの喜びそうなものを買ってあげたりもするのではないでしょうか。

女の子だったら雛人形とか、男の子だったらこいのぼりや兜など。他にもお年玉やお小遣いも上げたいですね。たまに食事に行ったり、旅行に行ったりもするかもしれません。

お正月やお盆には、ちょっと奮発したお料理で楽しめたらいいですね。

そんなことを考えると、夫婦2人の生活よりは少し多めの年間300万円ほどと予定します。早期退職後の生活が40年続いたとすると、年間300万円として、約1億2,000万円もあれば安心ではないでしょうか。

 

家族4人でローンありの持ち家で暮らす50歳男性が早期退職するには貯金はいくら必要?

次に、小さな子供さんのある場合を見ていきましょう。50歳男性の持ち家ありで、ローンが有り、妻と小学生2人の子供がいらっしゃる場合を見ていきましょう。

子供さんがまだまだこれから学費がかかるので、早期退職したとしても何か収入を得ることを考えたいところですが、いくらの貯金があれば、早期退職しても安心なのでしょう。

子供の学費は、このようになっています。

  • 公立小学校…約190万円/私立小学校…約840万円
  • 公立中学校…約150万円/私立中学校…約380万円
  • 公立高校…約160万円/私立高校…約300万円
  • 国公立大学…約650万円
  • 私立大学(文系)…約500万円
  • 私立大学(理系)…約620万円
  • 私立医学部…約2,500万円
  • 1人暮らし仕送り 約400万円

ここでは、公立小学校、公立中学校、私立高校とし、大学は、文系・理系へそれぞれ1人ずつで進学したとすると、学費の合計は、2,400万円ほど

  • 公立小学校 190万円×2人 380万円
  • 公立中学校 150万円×2人 300万円
  • 私立高校  300万円×2人 600万円
  • 私立大学(文系)500万円
  • 私立大学(理系)620万円

家族4人の食費、光熱費、住宅ローンなどの生活費は、約350万円ほど、独立してからの夫婦2人の生活費は、約250万円ほど。子供2人が独立するまでには、約15年ほどかかるのではないでしょうか。

  • 年間生活費(夫婦2人・子供2人)350万円×15年 5,250万円
  • 年間生活費(夫婦2人)250万円×25年 6,250万円

学費と生活費を合わせると、約1億4,000万円ほどの貯金があれば、早期退職後の生活もやっていけるのではないでしょうか。

 

家族4人で賃貸住宅で暮らし、新居購入予定の50歳男性が早期退職するには貯金はいくら必要?

最後に、夫婦と小学生の子供2人、マンションなどを借りて暮らしていて、早期退職後に新居を購入する場合をシュミレーションしていきます。数年後には、マイホーム購入を希望していて、小学生の子供の学費などの教育費は、上記の例と同じとします。

小学生の子供の中学、高校、大学の教育費、それから子供が独立した後の生活費などを合わせて、約1億4,000万円。そこからさらに、新築住宅を購入するとすると、地域に寄りますが、4,000万円ほどの出費となるでしょう。

約1億8,000万円ほどの貯金があれば、夫婦と2人の小学生の学費、それに新居の購入をしても暮らしていけるのではないでしょうか。

 

まとめ

『早期退職を50歳までにしたら…その後の生活の貯金はいくら必要か状況別に解説』としたまとめてきました。早期退職後のその後の生活に必要な金額をざっとシュミレーションしてみました。

この他にも公的年金などの収入も考えられます。そして、出費としては、子供のいらっしゃる方は、子供の結婚資金やマイホーム購入費を援助してやる費用は含んでいません。

持ち家の場合には、家の修繕費などの出費も考えられます。あくまでもシュミレーションですので、ひとつの参考にしていただけましたら幸いです。

早期退職をするメリットやデメリットについては、早期退職のメリットとデメリット|後悔・失敗しない為にすべき事とは?の記事でも書いています。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。