会社を辞める手続き|社会保険や厚生年金の扶養に入り、失業手当をもらうには?

会社 辞める 手続き

結婚したり出産や育児を機に、それまで働いていた会社を辞める方、いらっしゃるのではないでしょうか。会社を辞める時には、保険や年金の手続きが必要となります。

主婦が正社員として勤務していた会社を辞める際の手続きについて解説します。会社を辞める際には、社会保険や厚生年金、雇用保険の手続きを行うことになります。

夫の勤務先で手続きしてもらうものやハローワークで手続きしてもらうものもあります。会社を辞める前に、どんな手続きがあるのかあらかじめ見ていきましょう。

 

会社を辞める手続きとは?

みほさん
会社を辞める手続きには、何があるのかしら? 
りえさん
勤務先にもよるけど、健康保険や年金の社会保険と失業保険の手続きがあるわね。 

正社員として勤めていた会社を辞める時には、健康保険厚生年金などの社会保険失業保険の手続きがあります。

健康保険は会社などの勤務先に勤めている場合には、社会保険や共済保険に加入しています。年金も厚生年金に加入しており、健康保険と厚生年金の2つを合わせて社会保険と呼んでいます。

失業保険は、原則、退職するまでの過去2年間に12カ月以上、雇用保険に加入している場合に支払われます。失業期間中の生活を保障するために支払われる保険です。

 

社会保険の手続き3種類を解説

みほさん
健康保険と厚生年金の手続きには、どんなものがあるのかしら? 
りえさん
会社員の妻が夫の扶養に入る場合には、夫の社会保険の扶養となることが出来るのよ。
扶養に入らずに、別の会社に転職するときには、新たな勤務先で社会保険に入ることになるのよ。それに、 旦那さんが自営業の場合には、妻も国民年金に加入することになるのよ。

会社に勤めているときには、社会保険に加入しています。そもそも社会保険とは、健康保険と厚生年金の2つを言います。

会社員を辞めると、健康保険は国民健康保険に入ったり、厚生年金から国民年金に変わったりします。また、働く主婦の方であれば、結婚や出産などのライフスタイルに合わせて、旦那さんの扶養に入ったりすることもあるのではないでしょうか。

そんな妻が夫の扶養に入る時には、このような手続きが必要となります。

 

社会保険から配偶者(夫)の扶養に入るには?

会社などの勤務先に勤めていた妻が会社を辞めると社会保険と呼ばれる健康保険と厚生年金の資格が無くなります夫の社会保険の扶養となることで、第3号被保険者となり、夫が妻の分の社会保険を支払うことになります。

この時、配偶者控除が適用されるので、扶養する夫は課税額から扶養控除を受けることが出来ます。

会社勤めをしている夫の扶養に入る場合には、勤務先の社会保険の扶養家族となります。手続きをする際には、退職の翌日から20日以内に夫の勤務先で手続きをする必要があります

会社 辞める 手続き

 

社会保険から新たな勤務先で社会保険に入るには?

それまで勤めていた会社などを辞めるとそれまでの社会保険の資格は失うことになります。ですがすぐに転職先が決まっている場合には、新たな勤務先で社会保険に加入することになります。

 

社会保険から国民年金に切り替える

社会保険から国民年金に加入するためには、退職後14日以内にお住いの役所で手続きを行います。

 

年金保険の手続き|夫の扶養に入るには?

みほさん
正社員の時は厚生年金だったけど、夫の扶養に入ると年金はどうなるのかしら? 
りえさん
旦那さんの扶養に入ると厚生年金の第3号被保険者となり、旦那さんが社会保険料を負担することになるのよ。 

会社などの勤務先に勤めているときに加入しているのは、厚生年金保険となります。妻が正社員を退職すると、厚生年金の受給資格を失います

夫が国民年金の場合には、妻も国民年金に加入することになります。また、会社などに勤務する夫の扶養に入り、社会保険の第3号被保険者となる場合は、夫の勤務先で手続きをしてもらうことになります。

夫の扶養には入らず、自営業などをしている場合には、国民年金に加入します。国民年金の加入手続きは、退職した次の日から14日以内にお住まいの市区町村の役所で手続きを行うことになります。

 

失業保険の手続き|雇用保険から失業手当を受給するには?

みほさん
失業保険って、どこへ行って手続きをしたらいいのかしら? 
りえさん
管轄のハローワークに行く必要があるのよ。勤務先から受け取った離職証明書が必要となるのよ。 

そもそも失業保険とは、厚生労働省職業安定局(ハローワーク)が仕事がない間でも生活出来るように支給している保険。会社に就職している間に失業保険を払っていた場合に支給されます。

雇用保険に加入できる条件としてはこのようなものがあります。

  • 1週間に20時間以上の勤務があること
  • 学生ではないこと
  • 31日以上継続して勤務する予定があること

 

退職し、失業保険を受けるためには、このような条件があります。

  • 過去2年間の中で被保険者である期間が12か月以上あること
  • 職に就く意思があり、いつでも就職する能力があるのに職業につけず、積極的に就職のための活動を行っている

失業している機関の生活を支えるための保険ですので、妊娠や出産、子育てをしていたり、怪我をしていたりして、仕事につくことが難しい場合には、失業している状態と認定されず、失業手当を受け取ることが出来ません

仕事を積極的に探していることを原則4週間に1回、管轄されているハローワークに行き、手続きを行う必要があります。

失業の認定を行うためには、『失業認定申告書』に就職活動の状況を記入し、『雇用保険受給資格者証』と一緒に提出する必要があります。

受給期間中には、内職やパート、アルバイトや自営業をすることは不正となります。また、求職活動をしていない場合も虚偽の申告となる場合があります。

失業保険受給中であっても、パートやアルバイトなどの就労や自営業などの仕事を開始した場合には、失業認定申告書で報告する必要があります。

 

まとめ

『会社を辞める手続き|社会保険や厚生年金の扶養に入り、失業手当をもらうには?』としてまとめてきました。結婚したとしても、子供を妊娠したり、出産するまでは、それまでの仕事を続けられることもあるのではないでしょうか。

妊娠や出産、育児を機に、それまでフルタイムで正社員として働いていた勤務先を退職し、夫の扶養に入りパートやアルバイトの仕事に変えられる方もいらっしゃることでしょう。

失業手当は、出産や育児で働ける状況でない方には、支給されません。受給期間を延ばすなどの方法もあるので、ハローワークで手続きをするといいですね。

雇用保険は、働く人の生活を守るためのもの、忘れずに受給したいものですね。最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。