高齢化していく日本でこれからなくてはならない存在となるお仕事が、介護の現場で働く方々ではないでしょうか。介護業界はいつでも人手不足、せっかく介護の仕事についたとしてもそのキツイ仕事とお給料の安さから退職してしまう人が多いのだそう。
そんな介護士の年収は平均280万円~400万円ほど。夫婦2人と子供2人の4人家族が食べていくには少し厳しい金額ではないでしょうか。
そんな給料が低いといわれている介護士の中でも国家資格となっている介護福祉士。介護の現場で利用者の介護プログラムを立てたり、責任ある立場の仕事をされているようです。
そんな介護のベテランである介護福祉士の給料を月々8万円上げるべきという方針が注目されています。年間にしたら100万円近い昇給です。
介護福祉士の給料8万円上がる条件や人数は?
2018年12月12日厚生労働省の社会保障審議会では、介護福祉士の給料が8万円上がる人の条件や人数はこのようになっています。
- 勤続10年の介護福祉士を中心に給料を上げること
- リーダー級の介護職員であること
- 月8万円の給料アップとなる人が1人はいなければならない
- 年収440万円以上の人が事業所に1人はいなければならない
政府が話し合いを進めているのは、このような内容です。介護福祉士の中でもお給料が8万円上がる条件は、
- 勤続10年以上であること
- リーダー級の介護職員であること
- 事業所に1人は月8万円の昇給、年収440万円以上の人がいなければならない
ということになっています。
介護業界での平均年収は、約370万円ほど。全産業の平均賃金440万円を70万円も下回っています。
そんな介護業界の給料を上げるためにも、月々8万円×12カ月の100万円近い賃金アップをしなければならないとしています。
そんな介護業界のお給料を上げるために投じられる費用は、2019年度420億円。2020年度には1,000億円だとか。事業所一人だけのお給料を上げるのではなく、介護業界全体の賃上げまでされるといいですね。
介護福祉士の給料8万円アップ実施はいつ?
介護福祉士の給料が8万円上がる方針は、2020年10月からの実施が予定されています。給料が8万円上がるのは、事業所の中でもただ1人。
『勤続10年』という基準も、ひとつの事業所での勤務が10年なのか、他の事業所に勤務した期間も含めて10年なのか、という点は、各施設が判断することになるようです。
とはいえ、リーダー級の介護職員でありながらも440万円と言うのは、そんなに高い金額とは言えないのではないでしょうか。
例えば、月給30万円ボーナス3か月分としたら、約440万円となります。介護業界の厳しい現実が解消に至るところまでは、遠い道のりとなりそうです。
介護福祉士の給料8万円が上がることって、そもそも本当なの?
介護福祉士の給料を8万円上げて、介護士の人材確保を目的としているこの政策。政府が発表したことですし時期も決まりましたので、本当のようです。
ですが、あくまでも給料を上げる対象となる人は、ベテランの介護職員から。その優先順位はこのようになっています。
- スキルや経験の高い介護職員
- そのほかの介護職員
- そのほかの職種
介護福祉士などの介護の現場で長年尽力してきた人から評価し、給料を上げて、介護業界の年収を上げる方針。
長年介護に携わり、介護のプロとして国家資格を取得している介護福祉士に対する注目がこれから高まるのかもしれません。そんな介護福祉士の資格を取得するためには、介護福祉系の大学や短大、専門学校、高校などからスキルを身につけるコースがあります。
他にも社会人として介護施設で実務経験を3年以上積み、『実務者研修』を受講することで、国家試験を受ける受験資格を得ることが出来ます。
介護福祉士の国家資格を受験するための方法は、介護福祉士になるには?社会人・高校・大学・短大・専門卒の進路を解説の記事でも、詳しく解説しています。
まとめ
『介護福祉士の給料8万円上がる条件や人数は?実施はいつ?そもそも本当なの?』としてまとめてきました。
2019年10月からは、消費税が10%に引き上げられます。幼児教育の無償化も同じく2019年10月から始まります。そんなタイミングの中で、介護業界の労働待遇も見直しをされてくるようです。
現在は、厳しい労働環境に置かれている介護業界ですが、徐々に待遇が良くなってきそうです。そんな介護の仕事は、高齢化する日本において、需要はますます増えてくるのではないでしょうか。
これから一生もののスキルを身につけたいと思うのであれば、介護の資格を取得しておいて損はないかもしれません。介護福祉士と言う介護の国家資格を取得するための費用をかけずに、働きながら介護福祉士の資格を取得するには、サポートが手厚い介護専門求人サイト かいご畑 がおすすめです。
国家資格取得までにかかる費用をかけることなく、働きながら介護福祉士の資格取得のための受験資格を得ることが出来ます。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。