会社を辞めたいと思ったとき、自分で何から何まで対応し、逃げてはいけないと思っていませんか。会社から言われる仕事には黙って従い、仕事が上手く回っていかないと自分を責めてしまったり。
学生時代から一生懸命勉強して課題をこなして、先生の言うとおりに過ごしてきたという人こそ、『常識』という言葉にとらわれて、自分の選択肢を減らしてしまうことあるのではないでしょうか。
会社を辞める時には、今担当している業務を誰かに引き継いで、退職届を出して辞めなければならない。ですがそんな常識的な流れが受け入れてもらえない会社もあるようなのです。
会社を辞めたいのに辞めれないとき、辞めることを誰かに代行して伝えてもらうのは非常識なのでしょうか。
目次
会社を辞めるのを代行してもらうのは非常識?
会社を辞める時の常識的な流れがあるとしたら…。
直属の上司に退職の意向を報告し、仕事を後任に引き継ぎ、退職届を提出し、会社から借りている制服などを返却し、離職票を受け取り退職することになるのではないでしょうか。
ですがそんな常識的な手順を進めて行けない会社もあるようなのです。会社の上司や社長に会社を辞めたいと伝えて、退職届を提出しても受け取ってもらえなかったり、今は忙しいから辞めてもらっては困るなどといわれたり。
後任を入れて欲しいと頼んでも、なかなか新しい人を入れてもらえなかったり。日々の業務に追われて、会社側がなかなか動いてくれないなんてこと、よくあるのではないでしょうか。
そんなどうしても会社を辞められない状況の時、誰かに会社を辞める手続きを代行してもらうことって、非常識なのでしょうか。管理人は、非常識とは思いません。
非常識なのは、従業員なのか、会社側なのか。どちらなのかと言ったら、従業員の意向を尊重することの出来ない会社側なのではないでしょうか。
そんな常識が通用しないときには、非常識と言われるような方法も取らざるを得ないのではないのかもしれません。
退職したいと言えない時の対処法とは?
常識的な対応を会社側に望んでも、常識的な対応をしてもらえないとき、やむを得ず非常識と言われるかもしれない方法を取らざるを得ない場合もあるのではないでしょうか。
退職したい、会社を絶対にやめると決心し、それでも会社がその意向に耳を傾けてくれないとき、会社を辞める意向をあなたの代わりに代行して伝えてもらえるサービスがあります。
『退職代行』というサービスです。退職したいという従業員の意思を会社に伝えて、退職の際に必要となる書類を従業員に送ることや制服などの貸出品を会社に返却するようにと、アドバイスをくれたりします。
また、会社から辞めたいという本人や親に連絡をしないようにという伝言を伝えてくれたりもします。退職代行サービスに依頼して、その日のうちに退職することが出来たというのは、よくある例です。

退職代行をしているのは、どんな人たち?メリットとデメリットは?
退職代行サービスを行っているのは、大きく分けると弁護士事務所が行っているサービスと弁護士ではない代行業者が行っているサービスの2つに分けられます。
弁護士が行う退職代行と、退職代行業者が行う退職代行についてメリットとデメリットについて見ていきましょう。
弁護士が退職代行をするメリットとデメリットとは?
弁護士事務所が退職の意向を伝える退職代行をするときのメリットとしては、給料や有給休暇、未払いの残業代などを会社から請求したり、その他の交渉事が出来るということです。
会社によっては、残業をしても給料が支払われなかったり、有給休暇があるはずなのに取ることが出来なかったりというケースがあるようです。
そんな会社に残業代を支払ったり、有給休暇を取得できるようにしたい時、本人に代わって交渉できるのは弁護士なのです。
退職をしたい時に何かしらの交渉を会社としなければならない場合には、弁護士に依頼するのがいいかもしれません。
ですが弁護士に会社を辞めることを代行してもらう場合のデメリットとしては、料金が高いということがあります。ある弁護士事務所の場合には、65,000円程の料金が必要となり、退職金の請求や未払いの残業代や給料を請求する場合には、数十%の成功報酬を支払うこともあるようです。
退職代行業者のメリットとデメリットとは?
弁護士ではない、退職の意向を会社に伝えるという業務を行う退職代行業者もあります。退職代行業者のメリットとしては、料金が安いというところ。
2万円台くらいから退職の代行を依頼することが出来る業者もあります。LINEやメールでの返信も24時間365日行っているところもあるので、即日代謝できる可能性は大いにありますね。
会社を辞めるにあたっての離職票などの郵送や制服などの貸出品の返却についても、わかりやすく説明してくれるようなので、会社を辞めるのが初めてという人にも助かるのではないでしょうか。
それに退職代行業者によっては、人材派遣や転職のサポートに手厚い業者もあります。会社を辞めても、また次の仕事を探さなければならない場合ってあるのではないでしょうか。
そんな時には、退職した直後に転職先ついてのサポートを受けられるのは、心強いですね。退職代行の会社の中には、代行業者の紹介で転職をすることで、退職代行費用が全額キャッシュバックされるなんて会社もあります。
ここのところは退職代行業者を選ぶ際のポイントとして、しっかり調べた方がいいですね。
退職代行業者のデメリットとしては、弁護士資格がないために、込み入った交渉事は出来ないという点があります。残業代の請求や退職金の請求など交渉事をすることは、弁護士にしかできません。
これを行うことは非弁行為となり、弁護士法違反となってしまうのです。この点は、退職代行を行っている会社がとても気を付けていることのようで、弁護士法違反とならないようなアドバイスや伝言をすることが退職代行業者の仕事内容となっているようです。
まとめ
『会社を辞めるのを代行してもらうのは非常識?退職したいと言えない時の対処法』としてまとめてきました。
『会社を辞める』たった一言なのですが、なかなか伝えることが出来なかったり、伝えたのに受け入れてもらえなかったりして、悩んで自分を追い込んでしまっている方多いようです。
管理人の家族にも子供が生まれ子育てでいっぱいいっぱいになりながらも、新卒で就職した会社を辞めることが悪いことなのではないかという強迫観念にかられ、精神を病んでしまった家族がいます。
会社に勤めている本人が一番辛いとは思いますが、自分の身内が、そんな辛い思いをしているのは見ている家族も辛いものです。
今このブログを読んで、どうしても自分の口から『辞める』の一言が言えないのならば、退職代行を誰かに頼んでみるのもいい方法ではないでしょうか。
転職のサポートを受けて、新しい会社を見つけてみるのもあなたのため、家族のためになるのかもしれませんよ。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。